【音楽生成AI】Sunoで理想の曲を作る!プロンプトの書き方と実用テンプレート集

Suno AIで自分の理想の楽曲を生成するためには、ジャンル、雰囲気、楽器などの要素を正確にプロンプトに記述することが重要です。本記事では、プロンプトの構成要素と具体的な書き方について解説し、すぐに活用できるテンプレート例も紹介します。

目次

プロンプト作成の基本方針

Sunoでは、以下の要素を組み合わせてプロンプトを作成します。

  • 楽曲スタイル(ジャンルや雰囲気)
  • ボーカルや演奏スタイル
  • 音楽理論的要素(コードやスケール、進行)
  • 構成や展開の要素(Drop、Build-up、Outroなど)

これらをできる限り具体的かつ簡潔な英語で自然につなげた文章にすることで、Sunoに意図が伝わりやすくなり、期待に近い結果を得やすくなります。

プロンプトの構成についての考え方

プロンプトは、1つの英文にすべての要素を詰め込むのではなく、次のような順序と構成で記述すると効果的です。

  1. ジャンルとテンポの指定:最初に「どんなスタイルの曲か」を明示します。
  2. ボーカルスタイルや演奏の質感:声の特徴や演奏のニュアンスを加えます。
  3. 使用楽器や音の特徴:サウンドに関する具体的な要素を入れます。
  4. リズムやコード・スケールの情報:音楽理論的な補足を加えて精度を上げます。
  5. ムードや雰囲気:曲全体の感情や空気感を明記します。
  6. 展開や構成に関する補足(必要に応じて):ビルドアップやブリッジなどの展開を補足します。

この順序で書くことで、Sunoにとって自然でわかりやすいプロンプトになり、より再現性の高い楽曲が生成されやすくなります。

プロンプト例①:切なくて高揚感のあるJ-Pop風

Uplifting Japanese pop with pentatonic scale, emotional female vocal, layered strings and acoustic piano, syncopated rhythm, nostalgic and dreamy mood.

プロンプト例②:浮遊感ある電子ダンスミュージック

G# minor electronic pop with ostinato piano arpeggio, polyrhythmic synth layers, flowing 4/4 beat without snare, cinematic texture and mysterious atmosphere.

プロンプト例③:メロウで都会的なNeo Soul

Slow tempo Neo Soul with smooth male vocal, jazzy chords, melodic phrasing, warm electric piano and subtle reverb, late night vibe.

プロンプト例④:激しいロック・バンドスタイル

High energy rock with distorted guitars, powerful male vocal, fast tempo and minor key progression, strong kick and snare rhythm, intense and rebellious mood.

プロンプト例⑤:幻想的なクラシック×エレクトロ融合

Cinematic orchestral electronic fusion with slow tempo, ambient synth pads, emotional string section, minimalistic piano motifs, and a mysterious, ethereal atmosphere.

プロンプト例⑥:チルで温かみのあるLo-fiヒップホップ

Lo-fi hip hop with mellow beats, warm vinyl texture, jazzy piano samples, soft female vocal chops, slow tempo, nostalgic and laid-back vibe.

プロンプト例⑦:トロピカルで陽気なEDM

Tropical EDM with bright synths, bouncy rhythm, steel drums and marimba, light female vocal, beach party vibe, with build-up into uplifting drop.

プロンプト例⑧:重低音が響くFuture Bass

Future Bass with detuned synth leads, chopped vocal samples, sidechained pads, deep sub bass, emotional chord progressions, energetic and euphoric mood.

プロンプト例⑨:チルなDeep House

Deep House with smooth bassline, steady 4/4 beat, warm analog synths, subtle ambient textures, soft male vocal, club-ready and hypnotic vibe.

プロンプト例⑩:ラテン×エレクトロのクロスオーバー

Latin-inspired electronic with syncopated percussion, acoustic guitar riffs, upbeat tempo, sultry female vocal, and a colorful, rhythmic atmosphere.

プロンプト例⑪:和風×エレクトロニカ

Modern electronic music with Japanese instruments like koto and shakuhachi, slow tempo, emotional female vocal, pentatonic scale melodies, and spiritual, atmospheric mood.

プロンプト例⑫:韓国風バラード

Korean-style ballad with dramatic piano chords, emotional male vocal, subtle strings, slow tempo, and heartfelt, cinematic arrangement.

プロンプト例⑬:中国風チルエレクトロ

Chill electronic music with guzheng, soft synth textures, downtempo beat, airy female vocal, and ancient-modern fusion vibe.

プロンプト例⑭:クラブ系EDM

Club-style EDM with punchy kick, strong sidechain compression, energetic synth leads, fast tempo, catchy vocal hooks, and build-up into powerful drop.

作成のコツ

  • 単に「〇〇っぽい」ではなく、音楽的特徴や質感を具体的な英語で書く
  • 使用する楽器、テンポ、声質、感情、コードやスケールなどを組み合わせる
  • “with build-up into drop”、”emotional final chorus” など構成要素も入れると展開が豊かになる
  • 漠然とした表現(例:cool、nice)よりも、具体的で視覚・聴覚的に伝わる言葉を選ぶ

注意点

実在のアーティスト名や楽曲名は、プロンプト内で極力使用しないようにしましょう。著作権・肖像権上の観点から、商用利用や公開には十分注意が必要です。プロンプト作成では、影響を受けたスタイルやサウンドの特徴を一般的な表現に置き換えることで、同様の効果を安全に得ることが可能です。

ジャンル別プロンプト用語

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用語日本語説明
Electronicエレクトロニック電子音中心の音楽。シンセがメイン。
EDMEDMクラブ向けのダンスミュージック全般。
Houseハウス4つ打ちの定番ダンスビート。
Deep Houseディープハウス落ち着いた雰囲気のハウス。
Technoテクノ機械的な高速ビートが特徴。
Tranceトランス幻想的で浮遊感のあるサウンド。
Psytranceサイケデリックトランス鋭い音と高速ビートのトランス。
Dubstepダブステップ重低音とブレイクビート。
Future Bassフューチャーベース軽やかで明るいエレクトロ。
Drum and Bassドラムンベース超高速ビート+低音。
Lo-fiローファイチルで柔らかい音質の電子音楽。
Metalメタル重くて攻撃的なギターリフ。
Hard Rockハードロック歪んだギターとパワフルな演奏。
Punk Rockパンクロックシンプルで速く、荒々しいサウンド。
Post-rockポストロック楽器主体、映画的でドラマチック。
Math Rockマスロック変拍子やテクニカルな演奏。
Rapラップリズムに乗せた語り口のボーカル。
Hip-hopヒップホップビートとラップの組み合わせ。
Trapトラップ808ベース+ハイハットの現代型ヒップホップ。
R&Bアールアンドビーソウルフルなボーカルとグルーヴ。
Neo Soulネオソウルおしゃれでモダンなソウルミュージック。
Jazzジャズ即興演奏と豊かなハーモニー。
Bebopビバップテンポが速く複雑なコード進行。
Swingスウィングビッグバンドジャズ。スウィング感。
Classicalクラシックオーケストラ主体の伝統音楽。
Baroqueバロック17〜18世紀の装飾的な旋律。
Minimal Musicミニマル音楽繰り返しのパターンが特徴の現代音楽。
Reggaeレゲエジャマイカ発、独特の裏打ちリズム。
Bluesブルース哀愁漂うメロディと12小節進行。
Folkフォークアコースティック主体、語り口のある音楽。
Countryカントリーアメリカ南部、バンジョーやスチールギター使用。
Flamencoフラメンコスペイン発、情熱的なギターと歌。
Bossa Novaボサノバブラジル発、柔らかくお洒落なジャズ+サンバ。

雰囲気・ムード表現用語

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用語日本語説明
Slow tempo遅いテンポゆったり落ち着いた楽曲向け。
Medium tempo中テンポ一般的なリズム。
Fast tempo速いテンポ元気でダンサブルな印象に。
Joyful明るい楽しくポジティブな雰囲気。
Melancholic切ない哀愁や悲しみのある感情表現。
Energetic元気な力強く前向きなサウンド。
Romanticロマンチック愛情・恋愛・感傷表現に。
Calm穏やかリラックス・チル向け。
Aggressive攻撃的パワフルで強烈な印象に。
Inspirational感動的高揚感・希望・ドラマ性。
Mysterious神秘的幻想的・不思議な雰囲気に。
Darkダーク重苦しく陰のあるムード。
Dreamy夢のような浮遊感・非現実的な演出に。
Uplifting高揚感モチベーションの上がる感じ。
Sad悲しい感傷的な表現に最適。
Peaceful平和的心が落ち着く柔らかな印象。
Epic壮大スケールの大きいドラマチックな雰囲気。

よく使う楽器名

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楽器名日本語説明
Electric guitarエレキギターロックやポップスに多用される主旋律楽器。
Acoustic guitarアコースティックギターフォークやバラード向け。
Bass guitarベースギター楽曲の低音とリズムを支える。
Drumsドラムセットリズムの核となる打楽器群。
Pianoピアノ幅広いジャンルに使える鍵盤楽器。
Synthesizer (Synth)シンセサイザー電子音源、エレクトロ系に必須。
Stringsストリングス弦楽器全般、感情表現に有効。
Violinバイオリン高音域で情緒豊かに。
Celloチェロ深く重厚な音色で哀愁を演出。
Trumpetトランペットジャズやシティポップに使用。
Saxophoneサックスジャジーでロマンチックな音色。
Fluteフルート柔らかく透明感のある旋律。
Harpハープ幻想的で癒しの雰囲気。
Marimbaマリンバローファイ系に合う暖かい木琴音。
808 (drum machine)808ドラムヒップホップやトラップに必須。
Padパッド背景を支える持続音。
Choir合唱荘厳さや感動を演出。
Percussionパーカッション打楽器全般、民族音楽などに。
Shamisen三味線和風・伝統的な要素に。
Koto日本の伝統音楽、幻想感も演出可。

ボーカルスタイル用語

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用語日本語説明
Soft vocalソフトボーカル優しく繊細な声質。チルやバラード向け。
Powerful vocalパワフルボーカル声量のあるエネルギッシュな歌唱。ロック・ポップに最適。
Whisper vocalウィスパーボーカルささやくような低音ボイス。幻想的・親密な雰囲気。
Falsettoファルセット裏声による高音域の表現。感情的・繊細な演出に。
Beltingベルティング張り上げるような強い声での高音。ドラマチックなサビなどに。
Rapped vocalラップボーカルリズム重視で語るようなスタイル。ヒップホップ・トラップ向け。
Spoken wordスポークンワード詩の朗読のような語り口。ポエトリー感の強い楽曲に。
Autotuned vocalオートチューンボーカルピッチ補正で加工されたボイス。エレクトロ・トラップ系で使用。
Harmonized vocalハーモナイズボーカルコーラスや重ね録りによる多重ボーカル。豊かな厚みを演出。
Vocoderボコーダー声をシンセ化したロボット的サウンド。近未来・電子音楽向け。
Shouting vocalシャウトボーカル叫び声のような強烈な歌唱。メタル・パンク向け。
Screaming vocalスクリームボーカルデスボイスやグロウルなどの絶叫系発声。ヘヴィメタル必須。
Choir style合唱風ボーカル複数人での荘厳な歌唱。神聖・映画音楽的な印象に。
Child-like vocal子ども声あどけなく可愛らしい声質。ファンタジーや童話風に最適。
Robotic vocalロボティックボーカル無機質でAI的な発声処理。SFや近未来テーマに。
Soulful vocalソウルフルボーカル感情を込めた熱い歌唱。R&Bやゴスペルに。

エフェクト用語

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用語日本語説明
Reverbリバーブ音に残響を加えて空間的な広がりを演出する基本的エフェクト。
Delayディレイ音を繰り返し遅延させて、奥行きや浮遊感を出す。
Distortionディストーション音を歪ませて攻撃的な質感を作る。ギターやベースに多用。
Overdriveオーバードライブディストーションよりマイルドな歪み。ロックサウンド向け。
Chorusコーラス音をわずかにズラして重ね、広がりと厚みを持たせる。
Flangerフランジャー金属的・うねるような効果。サイケやエレクトロで使用。
Phaserフェイザー音を位相で変調し、流れるような効果を作る。
Compressionコンプレッション音量の強弱を抑えて安定した出力にする基本処理。
EQ (Equalizer)イコライザー周波数ごとの音量を調整し、音のバランスを整える。
Bitcrushビットクラッシュ解像度を下げてデジタル的なノイズ感を加える。Lo-fi向け。
Filter Sweepフィルタースウィープ周波数を徐々に変化させて盛り上げや切り替えに使用。
Sidechainサイドチェイン他の音に合わせて自動的に音量を下げる。EDMの「ポンピング感」に。
Tape Saturationテープサチュレーションアナログテープ風の暖かい歪みを加える。
Glitchグリッチ意図的なノイズや断片化で未来的・破壊的な演出。
Reverseリバース音を逆再生して不思議な効果を生む。イントロや転換に最適。
Pitch Shiftピッチシフト音程を上下に変化させる。加工ボーカルやキー変更に使う。
Granularグラニュラー音を細かく分解して再構築する先進的な音響手法。

音楽理論用語

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用語日本語説明(代表的な使用例を含む)
Pentatonic scaleペンタトニックスケール5音で構成されるスケール。民謡やポップスで多用される。例:YOASOBI「夜に駆ける」
Major scaleメジャースケール明るくポジティブな基本スケール。例:大塚愛「さくらんぼ」
Minor scaleマイナースケール哀愁や切なさを持つ暗いスケール。例:米津玄師「Lemon」
Harmonic minorハーモニックマイナー中東風で緊張感のある響き。例:クラシックやメタル全般、X JAPAN「紅」
Melodic minorメロディックマイナー上昇と下降で構成が変わるジャズスケール。例:ビル・エヴァンスのジャズ作品全般
Blues scaleブルーススケールブルージーで哀愁のある6音スケール。例:B.B. King「The Thrill Is Gone」
Blue noteブルーノートブルーススケールで使われる特徴的な音(短三度・減五度など)で、哀愁や緊張感を演出。例:レイ・チャールズ「Georgia On My Mind」
Mixolydian modeミクソリディアンメジャー感+ブルージーな響き。例:The Beatles「Norwegian Wood」
Dorian modeドリアンマイナー感と前向きさが共存。例:Miles Davis「So What」
Lydian modeリディアン明るく浮遊感のあるモード。例:Joe Satriani「Flying in a Blue Dream」
Chromaticクロマチック半音階による装飾。例:Queen「Bohemian Rhapsody(ギターソロ)」
Diatonic chordsダイアトニックコードスケール内の7つの基本コード。例:J-Popの多くに基礎として使用
Modulation転調曲中でキーを変更。例:Official髭男dism「Pretender」(Bメロ→サビ)
Cadenceカデンツフレーズの終止感。例:IV-V-I進行=王道ポップの定番終止
Ostinatoオスティナート同一リズム・モチーフの反復。例:椎名林檎「NIPPON」のストリングス
Counterpoint対位法複旋律の絡み合い。例:バッハ「フーガの技法」
Voice leading声部進行和音の滑らかなつながり。例:ビートルズ「Because」
Tension chordテンションコードジャズ風の和音拡張。例:宇多田ヒカル「First Love」サビ終盤
Syncopationシンコペーション拍の裏強調。例:Michael Jackson「Billie Jean」
Polyrhythmポリリズム異拍の同時進行。例:Perfume「ポリリズム」

まとめ

これらのプロンプト例は、Sunoで理想の楽曲を作るための出発点として活用できます。
ジャンル、ボーカル、楽器、構成、雰囲気といった要素を具体的に組み合わせることで、自分の思い描くサウンドにより近づけることが可能です。用途や気分に応じて自由にアレンジし、Sunoの表現力を最大限引き出してください。

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