Tableau CEILING関数の使い方|数値の切り上げ処理を正確に行う方法

TableauのCEILING関数は、任意の数値をそれ以上の最も近い整数へ切り上げるための関数です。

小数点を含む数値を「必ず上の整数に丸めたい」ときに重宝します。

目次

CEILING関数とは?

CEILING(数値)
  • 指定した数値に対して、「その数値以上の最も近い整数」を返します。
  • 読み方は「シーリング関数」
  • Tableauでは引数は1つのみです(Excelとは異なり基準値の指定はできません)。

例:

CEILING(3.1415)  // 結果:4
CEILING(5.01)    // 結果:6
CEILING(-2.1)    // 結果:-2

重要:負の数を切り上げる場合は「0に近づく方向」での丸めとなります。

Excelとの違い

Excelでは、以下のように2つ目の引数(基準値)を使って切り上げの単位を指定できます:

=CEILING(数値, 基準値)

例:=CEILING(5.1, 0.5) → 結果:5.5

一方、Tableauでは基準値の指定はできず、常に整数への切り上げのみ対応しています。

Tableauでの活用例

1. 単価や金額を上位の整数に揃える(価格調整)

CEILING([金額])

例:小数を含む金額を整数表記にする(例:3.4 → 4)

2. ステップチャートやビン幅の調整

CEILING([値] / 100) * 100
  • 100円単位、1000単位などのグループ分け処理に活用
  • 表示をきれいに揃えたいときに有効

3. 配送コスト・料金計算での最小単位の確保

CEILING([重量]/10) * 500
  • 10kgごとに500円の料金がかかるなど、ステップ単位の課金計算に活用
  • 重量7kg → CEILING(7/10)=1 → 1*500=500円

CEILINGとROUNDの違い

関数名処理内容使用例
CEILING常に切り上げ3.1 → 4
ROUND四捨五入3.1 → 3、3.5 → 4
FLOOR常に切り捨て3.9 → 3

TableauのROUND関数は標準的な四捨五入であり、「常に上に」という動作をしたい場合はCEILINGが最適です。

まとめ:CEILING関数は”常に上”を求めたいときの必須ツール

  • CEILINGは常に切り上げることが保証されているため、価格計算や段階的なビン分けに最適
  • Excelとの違いに注意(基準値は使えない)
  • ROUNDFLOORと使い分けることで、意図に沿ったデータ整形が可能

Tableauで数値の丸め処理を正確にしたいなら、CEILING関数の理解は不可欠です。

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