人が一度に区別できる色の数とは?適切な配色数について考えてみた

人が一度に区別できる色の数とは?

デザインの基礎である色。
私たち人間はいったい、いくつまでなら一度に認識することができるのでしょうか?

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一度に区別できる色の数はおおよそ10~5

人が一度に区別できる色の数は、人によって大きく異なります。
一般的には、人が一度に区別できる色の数は10~5色、もしくは10~7色とされています。
しかし、正確な数字はまだ明確ではありません。

この数字は、人間の色認識能力を測定するために使用される実験結果に基づいています。

パーティションを使用して、被験者に色のグラデーションを表示し、被験者が色を区別できるかどうかを検証しました。

要因はいろいろある

年齢、文化、経験、視力などの要因が色認識能力に影響を与える可能性あるため、一概にはいえません。

マジカルナンバー7±2とは?

より学問的に調べてみましょう。
「マジカルナンバー7±2」という考え方があります。

人間の記憶や認知に関する心理学の研究から導出された概念です。
この法則によれば、一度に処理することができる情報量(例えば、色や音など)は、7つ程度であると考えられています。

1950年代にハーバード大学の心理学者、ジョージ・ミラー教授(George Armitage Miller)によってはじめて提唱されました。

±2が個人差

おおよそ±2の範囲内で変動するとされています。
人によっては5つから9つまでの色を一度に認識することができるということです。

7は人類の文化に密接にかかわっている

心理学としては1950年代からの話題かもしれませんが、実はマジカルナンバー7自体は古くから存在します。
身近なものでいえばラッキーセブンというのは今でも健在ですよね。

ちなみにラッキーセブンの由来は野球です。
優勝がかかった試合の7回に、打ち上げてしまった平凡なフライが強風に吹かれてホームランとなり、これが決め手となりました。
これを「lucky seventh」と語ったことが始まりだとされています。

キリスト教では、世界は七日間で創造が行われたとされていますし、7大天使、7つの大罪などがあります。
日本文化でも「七福神」がいますし、法事は7が基準です。

古来より人類の文化に7は深く根ざしてきました。

1週間を7日とする習慣も古代バビロニア(5000年以上前)の時点であったとされています。

項目数を7つ以下しがち

ウェブデザインでは、メニューやナビゲーションバーの項目数を7つ以下にするほういいと言われています。
ユーザーが容易に記憶し、アクセスできる最大項目数であると考えられているからです。

マジカルナンバー4±1とは?

マジカルナンバー7の話をしておいて申し訳ないのですが、マジカルナンバー4±1という考え方もあります。
こちらの方が新しいです。

ネルソン・コーワン教授による↓論文によって提唱されました。

確かにデザインとしては3~4色が良いと言われてきましたので納得です。
ただ人間の限界として考えると7色ぐらいは認識できるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
本記事では一度に認識できる色の数について解説いたしました。

気になる点や間違ってる点、面白い使い方などあればコメントください!

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