Preattentive Attributesってなに?
今回は前注意的属性とも訳されるPreattentive Attributesについて解説します。
そんなに難しくないのでご安心ください。
Preattentive Attributesの意味
まずは単語の意味を調べてみましょう。
Preattentive‥‥前注意
Attribute‥‥属性
Preattentive Attributesを直訳すると前注意属性となります。
つまり注意の前にある属性というわけですね。
何を言っている?
簡単に言えば目に見えるもの
Preattentive Attributesとは、簡単に言えば目に見える特性のことです。
視覚的特徴とも言いますが、考えるよりも前に頭に入ってくる情報です。
意識する数ミリ秒前の一瞬の出来事です。
Preattentive Attributes理解者は気配り上手
↓図をみてください。
おそらく嫌気がしたか、心が無になったかと思います。
では↓の問題を考えてみてください。
売上が最も大きい組み合わせは?(図の数値が売上です)
見つけられましたか?
おそらくは探しもしなかったことでしょう。
では↓図ならどうでしょうか?
見つけられましたか?
おそらく無意識に視線が左に寄り、自然と5択に絞れたのではないでしょうか。
その後、一番左列の椅子と本棚の2択に絞り、最終的に椅子と判断したことでしょう。
この2つの図の違い、それがPreattentive Attributesにあります。
1つ目の図はやっつけ、一方で2つ目の図はわかってもらうとする努力を感じますよね。
この気配りの根拠こそがPreattentive Attributesというわけです。
伝えたいことを相手に理解してもらうことが大切
もう少し深く見ていきましょう。
なぜPreattentive Attributesが大事なのでしょうか?
理由はシンプルで伝えたいことを相手に理解してもらうことが、デザインにおいて最も重要な要素の1つだからです。
デザインにしろ、ビジュアライゼーションにしろ、相手は人です。
Preattentive Attributesは人が持つ脳の特性です。
人の脳は↓みたいな表が苦手です。
これは眠くなる
どうせなら、わかりやすい方がいいよねってことです。
脳の特性を考えるとわかりやすい
補足ですが心理学者ダニエル・カーネマン(Daniel Kahnemans)は著書で脳を2つのシステムに分けています。
システム1:直感
システム2:理性
心理学では、「二重過程理論(Dual process theory)」と呼ばれています。
人は無意識に脳内の2つのシステムを使い分けているとする理論です。
2つの仕組みがわかる有名な問題を解いてみましょう。
バットとボールは合わせて1ドル10セントです。
バットはボールより1ドル高いです。
ボールはいくらですか?
答えは10ドルだ
直感は無意識なので省エネ、理性はちゃんと考えるので高エネです。
省エネで判断できる方がいいよね、ってことでPreattentive Attributesは大切というわけです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事ではPreattentive Attributesの概要について解説いたしました。
気になる点や間違ってる点、面白い使い方などあればコメントください!
Comment